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それは観ておかねば!と早速鑑賞したものの新作かと思いきやさにあらず。 中国語タイトルを見ておお、アレですか、と作品が判明したものの え?これって香港での公開からかなり経っているはずでは?と思ったら 2008年の作品。 そうだよなぁ、友人が香港で観てきたー!と話していたのはそれくらい前だ。 7年経っての日本でのDVD発売ですか。不思議といえば不思議。 いや何にせよ嬉しいのですが。 本作を観てほんの少しだけ重なるのは「妄想」。 梁洛施(イザベラ・リョン)つながりか、はたまた彭順(オキサイト・パン) 監督の細君李心潔(アンジェリカ・リー)つながりか。 だけど「妄想」の方が作品としては完全に好み・・・ というのはわざわざこの場で語らなくてもいいハナシか。 未婚の20代半ばにして3人の男の子の子持ちであるイザベラと 夫の度重なる浮気にご愁傷様と思うばかりのアンジェリカ。 そんな現在の2人に思いを馳せつつの鑑賞となった。 ストーリーはサスペンスかと思いきやホラー。 しかし最終的な着地点ではラブストーリーとてんこ盛りな作品。 徐克監督、欲張り過ぎでしょう。(笑) 精神科医であるガオ(李心潔)が精神的な弱さを露呈してしまうのが 皮肉でもあり人間のあやふやさ、弱さを感じさせる。 結局のところ人間の心の中や記憶の世界は何が真実なのかなんて 実は重要ではないのかもしれない。 ガオの恋人が魅了される与那国島の海底遺跡。 その神秘的な美しさもまた本作の見どころになっている。 日々のストレスから解放され精神の癒しとなっていた海。 奇しくもその海が原因で人生を翻弄されるガオだが やはり最終的には母なる海に抱かれることとなる。 その中でも特に印象的だったのは張震(チャン・チェン)。 彼の演じた精神を患った感情の起伏が激しいエキセントリックな男と 知的で無機質な男。 その対照的な役柄を難なく演じどちらもハマリ役。 ほんのり具志堅用高が入った今回の梁家輝(レオン・カーファイ)。 声を聴くまで彼だとは気付かなかった。 2008年香港映画
by sabunori
| 2015-06-05 13:15
| DVD・VIDEO・TV
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