「君の夢の実現のために3万ドルをプレゼントしよう」
な~んて言われたらアナタならどうする?
コールガールのイジー(イモージェン・ブーツ)がある日1人の客から
そう言われ夢だった舞台女優のオーディション会場へと乗り込む。
偶然にもそこにいたのはあの日彼女に夢を与えてくれた男性、
舞台演出家アーノルド(オーウェン・ウィルソン)だった・・・。
きっとハリウッドのショービズ界ってこんな感じなのよね~
・・・なんて思わせるような「いかにも」な人間関係やキャラクターが
目白押し。
イジーの夢に手を貸してくれる男性は決して「プリティ・ウーマン」の
エドワードではなく、単に手あたり次第に女性に手を差しのべる
オンナ好きな演出家。(笑)
だからといってイジーが失意に暮れることもないし、
アーノルドの妻であり彼の舞台での主演女優でもあるデルタ
(キャスリーン・ハーン)にしても夫に三下り半を突き付けるものの
影ではちゃっかり相手役の主演男優セス(リス・エヴァンス)と
浮気済み。
登場人物全てが必死のようで必死ではない。
修羅場さえも楽しんでいる、人生そのままお芝居のような。
私のお気に入りは主演男優セスを演じるリス・エヴァンス。
飼い犬の小型犬を小脇に抱えホテルのスイートルームにご宿泊。
アーノルドが女性を部屋へ招き入れる様子をドアの隙間から
こっそり覗く姿に「家政婦は見た」かいっ!と思わずツッ込み。(笑)
そうそう、忘れてはいけない。
豪快な性格で見ている分には楽しいけれど自分のそばにいたら
神経擦り減りそうでご勘弁なセラピストのジェーンもキョーレツなキャラ。
演じているのがジェニファー・アニストンだったとは!
作品を通して感じる印象はウディ・アレン作品と同類のエッセンス。
ドタバタだけどスマートで深刻ではなく軽やかで。
ラストにいきなり登場するイジーの現在の恋人が何故あの方なのかは
いまだに謎のままだけれど。(笑)
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