昼は街の清掃局。
しかしてその実態はキョンシー退治のエキスパート、
「Vampire Cleanup Department 」略してVCD。
往年の霊幻道士ファンの多くにとっては怒りを掻き立てられる
作品だろうか。
あまりにも甘々なキョンシーとの恋愛エピソードが語られていて。
・・・まぁ確かに「お家鑑賞でちょうど良し」とは思った。
他人にも決してオススメはしない。
でも私は嫌いではない。
一番の理由はやはり出演陣の顔ぶれに尽きる。
「
霊幻道士」そして近年は「
殭屍(キョンシー)」とキョンシー作品では
欠かせない銭小豪(チン・シウホウ)に吳耀漢(リチャード・ン)をはじめ
袁祥仁(ユェン・チュンヤン)、邵音音(スーザン・シウ)。
そして今をときめく(私にとって)蔡瀚億(ベビージョン・チョイ)!
90年代の香港のフツー男子といえば李璨琛(サム・リー)や黄又南
(ウォン・ヤウナン)といったどこにでもいそうなチンピラ感のある子が
主流だったと思うのだが現在では断然ベビージョン・チョイだろう。
ベビーフェイスだがすでに30代なのね。そして更に妻帯者。
ベビージョン・チョイ演じる春天と若い女性キョンシーとの間に
芽生える恋愛感情。
「霊幻道士」でも銭小豪と女幽霊の色恋エピソードはあったものの
今回のようなただただ甘く幼い恋愛もどきではなかったし、
女キョンシーの幼さっぷりに背中がモゾモゾ・・・。
あ、でも男子からはウケがよいのかもしれない。
なんたって春天がご飯を食べさせてあげようとすると春天のほっぺに
ついた食べ物をペロリとしちゃったりするし。
銭小豪=キョンシー映画
そんな図式が出来上がってしまっているのは本人には辛いのではないか。
全く違う役柄の現在の彼を香港映画で観たいと思うのだ。
2016年 香港映画