香港好きの人にとって「唐楼(とんらう)に住む」というのは
誰もが1度は憧れることかもしれない。
唐楼とは昔ながらの中華風建築で、部屋は今どきのマンションよりもやや
ゆったりとした広さの低層構造。
香港でアパート探しをしていた時、やはり私の頭にもこの考えがチラリと横切った。
しかし横切っただけで住むに至らなかったのはこんな理由から。
★もちろん建物が古い(ということは水まわりも相当古い)
★エレベーターがない
★セキュリティー面が不安
★そしてなんといっても家族仕様の間取りのため1人暮らしには不向き
それでもあの風情ある造りはやはり憧れで街歩きをしては写真を撮ってしまう。
最近ではこういった古い建築物をレストランとして利用することもあるようだが
この手の小洒落たお店が苦手な私はいまだ足を踏み入れたことがない。
しかしいくら風情があるといってもやはり古い建物は老朽化も激しく、
先日もベルギーで築100年のアパートが崩壊というニュースが流れた。
・・・と思ったら香港でも同様に唐楼が崩壊する事故が発生した。
友人からの情報によると死者も4名出たという。
・・・のだが、このニュース映像に漂うのは緊迫感とともに
「おっとパートナーを忘れちゃいけない」なんていうナレーションや
救助隊がハイタッチする姿などどこかゆる〜い空気・・・?