パリ、ニューヨーク、ローマ。
3つの都市を舞台に繰り広げられる男女の3つの物語。
一番印象的だったのはニューヨークの物語。
ジュリア(ミラ・クニス)と息子、そして元夫(ジェームズ・フランコ)の
現在の恋人の3人が織りなすエレベーターでのクライマックスシーンに
心が震えた。
物語のラスト、それぞれのストーリーがフェイドアウトしていくシーンで
これらが全て作家による小説であることに初めて気づいた。
それまでのつかめそうでつかみ切れなかった登場人物たちは
全て作家の姿が少しづつ投影された姿だったと知り、
ようやく胸のもやもやが落ち着く。
このあたりはポール・ハギス監督の得意技かもしれない。
サード・パーソン オフィシャルサイト