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この邦題、わかりやすいという点では悪くないのかもしれないが 個人的にはセンス良くないなぁと感じてしまう・・・。 クリント・イーストウッド監督作品なので腰を抜かすほどハズレ作という 危険はほとんどないはずで、実際その通りの作品だった。 この作品を鑑賞して思うことは(当然のことではあるのだが) 仕事で下した決断は「結果良ければ全て良し」ではないのだということ。 私たちがニュースで知った「素晴らしい逸話」の後、機長たちに待ち受けて いたのは国家安全運輸委員会による「あれが果たして最良の判断だったのか」 という厳しい検証だった。 緊急時にコックピットの中で繰り広げられる機長と副機長のやりとり。 自分たちが取るべき最善の道を冷静に判断し指示を出すサリー機長の横で その指示に従うべく落ち着いてマニュアルを確認する副機長の姿が印象的だった。 そのコックピットの外では客室乗務員たちが声を合わせて「brace!brace!」と (私は幸いにもこの緊急時の号令を機内で実際に聞いたことはまだない) 乗客たちに向って声をかける。 それに従いパニックを起こすことなく安全な体制を取り、無事を祈る乗客たち。 (隣の席の赤ん坊連れの若い女性に自分がしっかり守ってあげるからと 赤ん坊を受け取り抱きかかえる男性のエピソードに目がウルリ。) 誰もが今自分がやるべきことを懸命に行う着陸前の飛行機のエピソードが 実はこの作品の中で最も心に残るシーンだった。 自らの下した決断に信念を持ち続ける機長サリー役にトム・ハンクス。 オスカー受賞後の彼には面白味を感じない私だが本作でも無難な演技で 可もなく不可もなく。 その彼の隣で露出は控えめながら俄然いい味を出していたのは副機長ジェフ役の アーロン・エッカート。 顔に不釣り合いなほど大きな口ヒゲもご愛嬌だったが短いセリフが妙にツボで。 ホテルの部屋でつぶやく「スニッカーズが5ドルもする」も好きだが 物語のラストで彼が発する一言には思わず「おあとがよろしいようで」と 心の中でつぶやいてしまった。 ハドソン川の奇跡 オフィシャルサイト
by sabunori
| 2016-10-05 10:56
| MOVIE
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Tracked
from 日々 是 変化ナリ ~ ..
at 2016-11-29 00:58
タイトル : 映画:ハドソン川の奇跡 当ブログは目撃者なので当事者?の..
実は当ブログ、たまたまNYで この現場に居合わせてしまった。 その様子は当時、以下のようにレポート。 NY ハドソン川飛行機墜落事故 現場リポート (1) NY ハドソン川飛行機墜落事故 現場リポート (2) NY ハドソン川飛行機墜落事故 現場リポート (3) この調子で、(10)まであります。 また、総論もアップ。 NY ハドソン川飛行機墜落事故「ハドソン川の奇跡」 現場リポート(総論) NY ハドソン川飛行機墜落事故「ハドソン川の奇跡」 現場リポート(総論2) ...... more
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