なんか、どえらい作品を観てしまった・・・。
「どえらい」というのが素晴らしいのか「ワケわからない」のか人によって
判断が別れるところだと思うのだが・・・いや何しろ強烈な作品だ。
目を覆いたくなるような連続殺人事件が起こったとある田舎町。
人は今まで出会ったことのない異常な状況に直面した時何にすがるのか。
宗教、祈祷、自らの直観・・・。
善と悪、味方と敵、真と偽。
それら全てが白黒つく結末ではなく灰色のまま物語は幕を閉じる。
山に住む日本人(國村隼)、祈祷師(ファン・ジョンミン)、
神出鬼没な若い女性ムミョン(チョン・ウヒ)・・・誰を「真実もしくは正義」と
位置づけるかは観た者が決めることだ。
しかし謎の日本人と祈祷師には繋がりがあるように見えたし、
祈祷師とムミョンが敵対しているのは明らか。
そうなるとムミョンこそが村の守り神だったのではないか。
主演のジョングを演じるクァク・ドウォンには残念ながら魅力を感じなかったが
國村隼とファン・ジョンミンの存在感は流石。
静の國村隼と動のファン・ジョンミン。
それぞれの中に見え隠れする狂気に思わず身震いする。
哭声(コクソン) オフィシャルサイト