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父親(ヴィゴ・モーテンセン)の教育方針に従い学校へも通わず アメリカ北西部の森の中父親と暮らす6人の子供たち。 彼らは日々の鍛錬により見事な身体能力を身につけ、夜は焚火を囲んで 思い思いの本を読み漁る。 誰かが楽器を持ちだして音を奏でれば1人、また1人とそれに加わり 家族でのセッションがスタートする。 ・・・とまぁ一見ステキな家族の物語のようだがどう考えても何かが違う。 そのくすぶった思いは彼らが一致団結してスーパーマーケットで 盗みを働くエピソードで決定的となった。 喜々として盗みを働きその後家族会議で改善点を話し合う。 そんなこの家族の姿を見ながら私はこの父親に嫌悪感を抱いた。 1人で生き抜く術や教養については素晴らしい男かもしれないが 自分が法である家族国を作って王に君臨したいだけではないかと そんなふうに思えてしまった。 子供にとって親はある意味神だ。 親のやることを手本にして親の言葉こそが真実だと思いこみ成長する。 ある時期までは。 やがて子供の中には「今の人生以外の人生を生きたい」と思う子供も現れる。 一番ダメな親はその選択肢を作ってやらない親ではないだろうか。 テレビゲームばかりする従弟たちの姿を見てインテリジェンスの欠片もないと ショックを受けたり、街中で太った人々を見てその締まりのない身体に 病気ではないかと驚いたりする子供たち。 世の中には自分とは違う生き方をする人たちがたくさん存在すること。 そしてそれを認め合うこと。 それらを子供たちに教えなかった父親はやはり教育方法を間違えていたと思う。 そもそも家族だけとしか接することのない生活自体過ちだ。 本から学ぶ教養よりたくさんの人々と接して得る教養の方を私は大事にしたい。 あ、「おじいちゃんと暮らすからここに残る」と言い出した次男レリアンを 演じたニコラス・ハミルトンくん。 少しだけリバーくんの幼い頃の面影を感じたのは私だけだろうか。 どうして彼は結局家族と共に暮らす生活に戻ったのだろう?? はじまりへの旅 オフィシャルサイト
by sabunori
| 2017-04-05 16:47
| MOVIE
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Comments(2)
Tracked
from 風情☭の不安..
at 2017-04-12 15:13
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風情☭
at 2017-04-12 15:20
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こんにちは♪
>自分が法である家族国を作って王に君臨したい だけではないかとそんなふうに思えてしまった >選択肢を作ってやらない 右に同じであります! (`д´ )ゞ オヤジさんのもはや言動はエリート人間の自己満 足にしか映らなかったですよ。 盗みのエピもそうだけど、墓荒らしエピはもうダ メでした。いろいろと反省して折り合いをつけて はいたけど、このエピで結局オヤジさんの言動を 肯定してなくもでしたしね。 だけに、なし崩し的にフェードアウトしちゃった けど、至極真っ当なじいちゃんの存在感が光って ました♪ (゚▽゚)v
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Commented
by
sabunori at 2017-04-14 10:07
風情♪さん、こんにちは。
風情♪さんがおっしゃる墓荒しのエピソード、私もダメでした。 妻(母)の望みだからとは言えあの行動は日本人には 受け入れがたいのでは・・・?と感じました。 おじいちゃん、ただ彼らの生活を否定するだけの頑固オヤジ ではなく私も真っ当な大人だと思いました。 次男くんだけでもおじいちゃんおばあちゃんと暮らしたら よかったのになぁとも思ったり。 あの次男くんはどういう結論で家族のもとへ帰ってしまった のでしょうねぇ。
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