来た来た来た来た~~~!!
これは観逃したらもったいない。
絶対映画館の大きなスクリーンで観るに限る。
ゾンビ映画でしょ?
もうお腹いっぱい。
・・・なんて思っているそこのアナタ。
本作はゾンビ映画にしてゾンビ映画にあらず。
いや、もちろんゾンビ映画でもあるのだが。
ゾンビが束で山になり雪崩の如く襲いかかってくるシーンは圧巻。
ソウルから釜山へと向かう高速鉄道という密室の中で
増え続けるゾンビから逃げるなんて絶対不可能!と思うのだが
男たちが魅せてくれるのよ。
特にサンファを演じるマ・ドンソクが秀逸。
身体ガッチリ、顔は強面だけど妊娠中の妻ソギョン(チョン・ユミ)への
愛があふれていて。
彼だけに限らず主人公ソグ(コン・ユ)と娘以外は一体何者で
どんな人生背景があるのかはほぼ描かれていない。
それが潔くもあり、観る側にその背景を想像させてしまうのも上手い。
誰がいつ命を奪われてゾンビ化するか先が読めない緊迫する展開の中
その一方でさまざまな愛が描かれる。
親子愛、夫婦愛、姉妹愛・・・。
極限状態の中でもたまたま同じ列車に乗り合わせた他人同士が
手を差しのべあい助け合う姿には思わず胸が熱くなる。
その反面自己中心的な言動で他人を犠牲にして生き延びようとする者、
必死に生き延びてきた者たちを感染者ではないのかと疑い生まれる
差別意識の連鎖。
この双方のエピソードのバランスが絶妙。
一体どんな結末にたどり着くのだろうと全く予想不可能だった。
最後の最後まで絶望と希望は背中合わせ。
アロハ・オエ。
さて、これを観たからにはお次は後日公開予定、本作の前日譚
「
ソウル・ステーション パンデミック」も観逃すわけにはいくまい。
新 感染 ファイナル・エクスプレス オフィシャルサイト