人並はずれた才能を持つ少女メアリー(マッケンナ・グレイス)。
彼女と叔父フランク(クリス・エヴァンス)のさりげない
日常の会話シーンが秀逸。
7歳になり小学校へ行くことに全く乗り気のしないメアリーに
「学校へ通えば将来金を貸してくれる友達ができるぞ」と送り出す
フランクのセリフに思わず吹き出してしまった。
先日ラジオのパーソナリティがこの映画の紹介をしていて
マッケンナ・グレイスのまつげについて「ラクダみたいにフサフサ」と
言っていた。
その時はラクダって表現はどうなのよ!?と思ったのだが
実際見てみるとあらやだ。本当にラクダだった。
まつげだけでなく目全体がラクダそっくり。
このラクダ少女が他のハリウッド子役の御多分にもれず上手いのよ。
憎らしいほど大人びているくせにふとした瞬間に見せる子供らしさ。
何かに秀でた天才はどんな人生を送るのが幸せなのだろう。
メアリーの母でありフランクの姉ダイアンは著名な数学者だった。
自殺という形でその人生に幕を下ろしてしまったダイアンだが
目標を達成してしまった時点でその先の人生を自ら思い描くことが
出来なかったのではないか。
そんな姉の姿を見ていたフランクがメアリーには普通の人生を
生きてほしいと願うのは当然のこと。
フランクという男性の魅力を見せつけられたシーンがあった。
メアリーが可愛がっていた片目の猫フレッドが保健所に保護され
あわや殺処分の寸前に連れ帰ったフランク。
彼の車にはフレッドとともに殺処分されるところだった2匹の猫の姿が。
さりげないワンシーンだが一番心に残ったエピソードだった。
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