鑑賞から長い時間が経ってしまった。
なかなか感想を書くことができなかったのは物語の結末が辛かったから。
爆弾テロにより最愛の夫と息子を一瞬にして奪われてしまったカティヤ
(ダイアン・クルーガー)が法で犯人を裁けないと分かった時に
自らの手で決着をつけることを決断する。
1度目の決断をした彼女がギリギリのところで思いとどまる。
ここで私はカティヤが新たな未来へと歩み出してくれることを心から願った。
しかし2度目の決断をしてしまうのだ。
そこに至ってしまったのには「亡き夫との間の新たな生命の可能性」が
消え去ってしまったからなのだろう。
もしも私がカティヤの立場だったら同じ行動にはでないとは思うが
気持ちは十分過ぎるほど理解できる。
理解はできるがやっぱり彼女には違う道を選んで欲しかったのだ。
カティヤの一人息子のロッコ。
クルクル巻き毛にメガネ姿が愛くるしい少年だった。
このタイプの少年を息子役に設定するファティ・アキン監督のセンス、
好きかもしれない。
女は二度決断する オフィシャルサイトドイツ映画