「2重螺旋」というキーワードは悪くない。
螺旋階段、双子、DNA、現実と妄想…。
しかし主人公が精神に問題を抱えているとなると
物語の真相は全てが霧の中。
どこまでが実在の人物なのかすらわからない。
それを楽しめる人には「流石オゾン!」となるのだろうが
当方この手のヨーロッパ映画は「嗚呼苛立つくわ!」と
思ってしまう単細胞な輩ゆえ残念な結果に。
一番気になったのはネコの行方。
生きてるの?戻ってきたの?それとも…。
いやそれ以前に本当に存在していたの?(とまで疑う)
同じマンションの最近ネコを亡くして傷心のおばちゃんに
「次のネコは飼わないの?」と聞く無神経な主人公には唖然茫然。
だから主人公から預かったネコを誤って逃がしてしまったのは
実はおばちゃんのささやかな復讐だったのだ、きっと。
2重螺旋の恋人 オフィシャルサイト