ロン毛の趙文卓(チウ・マンチェク)はロンブーの淳だった。(笑)
義兄を演じる安志杰(アンディ・オン)が怖い。
青白い顔にこけた頬にもかかわらず強靭な身体に縫いつけた(!)鉄の鎧。
2人が深い穴(底には蛇がウヨウヨ!ひぃ~っ)の側面に張り付きながらの
ファイトシーンに目が釘付け。
酔拳といえばやっぱり成龍(ジャキー・チェン)を思い出すのだが
この物語の主人公スー・サン(趙文卓)はその師匠であり酔拳を
生み出した人物。
だが本作でスー・サンが酔拳を生み出すに至るまでの経緯がかなり
ファンタジックというか摩訶不思議な描き方になっている。
武神(周杰倫:ジェイ・チョウ)とヒゲ仙人(劉家輝:リュウ・チャーフィー)
はスー・サンが修行の中で作り上げた師匠たちなのだろう。
この2人の登場シーンがコミカルでお気に入り。
ヒゲ仙人が逆さになり武神の頭の上に乗ったままスルスルスルーッと
ペアで軽やかに移動していく。
摩訶不思議といえばスー・サンと妻(周迅:ジョウ・シュン)を助けてくれる
ユ(楊紫瓊:ミシェール・ヨー)も謎だらけな人物。
山にたった1人で住み自給自足的な生活をする医者という設定だが
彼女もまたどこか仙人がかっている。
他にも梁家仁(レオン・カーヤン)、馮小剛(フォン・シャオガン)、
郭暁冬(グオ・シャオドン)などなど豪華なキャスティングが
友情出演という名のチョイ役で顔を出す。
中でも一番驚いたのがデビッド・キャラダインの登場。
2009年に亡くなっているのでほぼ最後に近い出演作なのではなかろうか。
調べてみたところ亡くなったのはバンコクのホテルだという。
そのホテル、彼が亡くなる1年ほど前に私泊まった記憶が・・・。
なんていうのはどうでもよいハナシだが。
ラストはよくある鬼佬(西洋人)とのリングでのバトル。
これだけはちょっといただけない。残念。
2010年 香港・中国合作