テロに巻き込まれ娘を失った男の復讐劇。
笑顔を封印したジャッキー。
ジャッキーありきのジャッキー映画ではないのが〇。
それでももちろん強者なんだけどね。
アクションシーンではジャッキーが鬼佬(西洋人)に負けるはずもなく
そのあたりは少々ドキドキ感が少なかったのは致し方ないか。
ジャッキーが娘を殺した犯人を逮捕して欲しいと資産を手渡そうとする
シーンが切ない。
札束を取り出す袋がくたびれていて一市民が必死に蓄えてきたものだと
物語っているのだ。
父親が娘のためにとコツコツ貯めていたのだろうな、と想像がつく。
ストーリーはやや複雑。
いや、ストーリーが複雑なのではなくイギリスと北アイルランドの情勢を
念頭に置いて鑑賞しなければ複雑と感じてしまう、というのが正しいかも。
個人的に一番圧巻だったのはラストの空港での新聞記者のパソコンの一件。
唯一どこかコミカルでもあるエピソードにうひゃ~っと興奮。
また舞台が空港というのも私にとってはワクワク感が
(決してワクワクするエピソードではないのだが)増幅されて。
いやしかしピアース・ブロスナン、色気あるなぁ…。
自らの手を汚さずしかし確実に裏切り者を切り捨てていく冷血さにゾクゾクッ。
ザ・フォーリナー/復讐者 オフィシャルサイトイギリス・中国・アメリカ合作