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こういう役をやらせると水を得た魚のようにハマる・・・ そう思ってしまうのは私だけだろうか。 唐王朝滅亡後の古代中国、戦乱の五代十国時代。 ある国で皇帝が謎の死を遂げる。 王妃ワン(章子怡:チャン・ツィイー)は彼に代わって新帝の座につく弟リー (葛優:グォ・ヨウ)の妻となることを決意する。 それは皇帝を殺した上に皇太子ウールアン(呉彦祖:ダニエル・ウー)の生命までも 狙うリーからウールアンを守るためだった。 一方愛するワンが父親の妻となったことで心に傷を受けたウールアンは呉越の地に 移り住み歌と踊りの世界に身を投じていた。 しかし父親の死を知り都へと戻る決心をする。 愛と憎しみと裏切りと陰謀と・・・ あれも愛、これも愛、たぶん愛、きっと愛なドロドロした世界が 2時間以上繰り広げられる。 どちらかというと欧米をターゲットに作られたんだろうなぁ・・・という中国映画。 そう、「グリーン・ディスティニー」「HERO」「LOVERS」と同じようなテイスト。 繰り広げられるワイヤーアクションと風になびく美しい衣装、原色の洪水。 特にワンのドレスの赤、飛び散り流れ落ち川を染める血の赤・・・赤が印象的だった。 それにしてもワンとウールアンのアクションシーン・・・ 2人で舞うバレエのような決めポーズでストップモーションにするのは勘弁してほしい。 笑うなというのが所詮ムリな話。 ウールアンのいいなずけチンニー(周迅 :ジョウ・シュン)だけがドロドロとした この陰謀渦巻く物語の中で唯一まっすぐな心を持った人物だった。 「遠く離れるウールアンとどのように連絡を?」というワンの問いに 「夢で話をしています」と答えるチンニーの愛らしさ。 どちらの女性も身体を張ってウールアンを愛しているがその表現はまるで対照的。 激しい炎とおだやかな水といったところか。 しかしながらワンが本当にウールアンを愛していたのかは私には謎。 結局のところワンという女性はきっと自分自身しか愛してはいないのだ。 あのラストシーン・・・私たちには謎に包まれて真実は闇の中だが ワンが振り向いたその先には一体何が見えたのだろうか。 女帝(エンペラー) オフィシャルサイト
by sabunori
| 2007-06-03 17:32
| MOVIE
|
Trackback(7)
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Comments(14)
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from It's a Wonde..
at 2007-06-03 20:51
タイトル : 女帝 [エンペラー]
すごく絢爛優美な作品。 ↑昨年秋香港行った際、泊ってたホテルの隣のビルに 入ってたシネコンで丁度上映されてたんですけど、 観ずじまいだった1本。 クレジット見るとキャストのチャン・ツィイー、ダニエル・ウーの他に 武術導演に袁和平(ユエン・ウーピン)...... more
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from うさぎの紅い眼
at 2007-06-03 21:26
タイトル : 「女帝 エンペラー」見て来ました
本日から「女帝 エンペラー」日本公開でした で 結局 我慢できずに見に行きました 初日の初回に。。。 シネコンなので「海賊」目当ての観客で混んでました でも。。。 「女帝」は ざっと30人弱。。。良いのか初日か... more
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from Diarydiary!
at 2007-06-03 21:45
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from 夢の国・亞洲文化宮
at 2007-06-05 17:53
タイトル : 女帝/エンペラー
2006年/中国・香港/2時間11分(劇場にて鑑賞) 監 督 馮小剛(フォン・シャオガン) 原 題 THE BANQUET 中文題 夜宴 出 演 章子怡(チャン・ツィイー) 葛 優(グォ・ヨウ) 呉彦祖(ダニエル・ウー) ... more
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from パフィンの生態
at 2007-06-05 23:10
タイトル : 女帝(夜宴)
2006年中国香港、フォン・シャオガン監督。ハムレットを基にした美しい 復讐劇という宣伝に誘われて行くと驚く!冒頭から最後まで人が死ぬ様子を 血しぶきとともに見せられ緊張して疲れた〜〜。バブル映画。 五代十国時代、皇帝であった兄を殺し新帝になったリー(グォ・ヨウ)は 王妃ワン(チャン・ツィイー)と結婚し、甥である皇太子(ダニエル・ウー)を 抹殺しようとしていた。皇太子を慕う娘(ジョウ・シェン)は復讐劇の巻き添えに・・。 なぜ豪華な俳優陣、美術(ティム・イップ)、音楽(タン・デゥン)にもかかわらず「...... more
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from ダディャーナザン!ナズェ..
at 2007-06-06 19:59
タイトル : 【2007-76】女帝 [エンペラー](THE BANQ..
王を殺された艶麗な王妃 兄を毒殺した王に即した皇帝 幕を開ける運命の戯曲 愛から毒があふれだす もっとも残酷で── 美しい復讐が花開く 憎しみにくちづけ、愛に刺し違える ... more
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from Mein sü..
at 2007-06-10 23:00
タイトル : 女帝
試写会に当たったので行ってきましたよ! 中国版ハムレットは『チャン・ツィイーのための映画』で、身体張って頑張ってました。 チャン・ツィイーってちょっとスノッブというか、 いぢわるな感じがするじゃないですか... more
sabunoriさんこんばんわ!
>チャン・ツィイーという女優は従順な役をやらせるとウソ臭くて見ていられないがこういう役をやらせると水を得た魚 まったくもって同感です(笑)今「初恋のきた道」みたいな役 ありえないだろうし、見直したら 「女性は変わってしまう・・」と思うのかもなぁと昨日帰り道で 話してたとこでしたよ(笑) 書かれているダンスのようなアクションシーン、もちろん笑ってます。 実はラスト近くのいきなり剣でお兄ちゃんの首グサリ!のシーンも 笑ってしまいました・・。マジメにやってる分可笑しくなっちゃうってのは 中華圏映画の好さだと思ってるんですが、ダメでしょうか。。
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sabunoriさ~ん ご覧になったのね~
そうなのよ アクションシーン 初めて見た時は なんじゃこれは? とこんなにひこを愛してる私ですら思いましたとも まあ見慣れるというか ダンスのようなアクションシーンを目指したと知ると これはこれで美しいじゃないか と贔屓目で見てしまうのです でもこの作品 正直香港じゃ大爆笑だったらしいです まあ監督が元々コメディーばかり作ってきた方だから 観客もコメディだと思って見ると これってメッチャ面白い。。。(滝汗) 今回は超真面目にシリアス目指したらしいのですが。。。 私も記事載せましたので て云うかここずっとこれで騒いでましたが 一応TBさせていただきま~す
sabunoriさん、こんばんは。
確かにチャン・ツィイー、こういう役やらせると上手いよね。 >赤が印象的だった そうそう、あの赤はとっても綺麗だったよね。なんかスローモーションで飛び交う血が凄いなぁって思いながら見てました。 途中何度か睡魔に教われましたが、つまらない映画じゃなかったです。
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sabunori at 2007-06-03 21:52
kazuponさん、こんばんはー。
「初恋の来た道」で初めて彼女を観たときには、あらまぁなんて可憐な・・・と 思ったはずなのに。 ホント今あんな役をやられたら「ありえねー」って言っちゃいますよね。(笑) あのお兄ちゃんの首グサリ!シーン・・・ワンのあまりに素晴らしい剣使いに あっけにとられつつ、やっぱり笑いがこみ上げましたよ私も。 >マジメにやってる分可笑しくなっちゃうってのは中華圏映画の好さ 大賛成!そうです。こうやって笑ってしまうのは全て「愛」からなんですよね。
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sabunori at 2007-06-03 21:58
usakoさん、言うまでもありませんよねもちろんご覧になってますよね。
のちほどTBさせていただこうと思っておりました。 この監督コメディを撮られていた方なんですか。 え?え?香港では爆笑?? いや、ところどころ笑ってしまうシーンはありましたが爆笑って・・・。 香港人の笑いのツボっていつまでたっても掴み切れないわ、私。 ところでひこくんはステキでしたね!
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sabunori at 2007-06-03 22:02
Hitomiさーん、こんばんは★
私の彼女に対する思いからか(笑)こういう役はチャン・ツィイーはハマリ役に 思えて思えて。 そうなのそうなの。 あの血の粒がスローモーションで飛び散るシーンには目を見張りました。 流れる血が馬の足を伝って更には橋の下の川にまで流れ、 川の水が赤く染まる映像にも。 お面をつけてゆっくりと踊る白装束のヒトたちの「白」も印象的でしたー。
sabunoriさん、こんにちは。
観に行ってきました~ サービスデイでもない平日の午後なのに、後ろの方はほとんど満席状態でした。意外です。 私も「HERO」などのテイストを感じました。それを期待している人が多いのかしら。 あと、やっぱりラストが気になるのです。まさか亡くなったはずの人が生き返って…なんていうのはありえませんよね(笑)。(しょうもない私の妄想壁…) TBさせていただきました♪
sabunoriさん、軽い気持ちで観たのに、血しぶきの多さに緊張して肩がこりました^^ダニエル・ウーのワイヤー・アクションは凄いと思いました。
ただね~、アンリー監督やチャン・イーモウ監督の武侠映画とは違う設定でユエン・ウーピンが参加すると笑ってしまう映画になるのは残念。
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acine at 2007-06-06 14:49
sabunoriさん こんにちは! ツィイー本当にこういう役やらせると、
あぁ・・・ホントにやな女だと呆れつつも感心。口のひんまがり具合も気になるけど くやしいけど、上手いわ!と(笑)。 反対に、儚げで清流のようなジョウ・シュンは やっぱり可愛かったですね。 彦祖はいつの間にかジョウ・シュンに心変わりしてたのが、ちょっと謎でした。 確かにあの二人のバレエシーン・・・メルヘンチックではありました(笑)。 それにしても、北京語は???ですが、あの口上合戦というか、こういう 時代物での、あの朗々とした台詞廻し・・・妙に好きなのです。
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sabunori at 2007-06-06 17:45
孔雀の森さん、こんにちは♪
えぇ〜っそんなにお客さん入っていたとは・・・ビックリです。 私が観たのは日曜日(まぁ朝一番の回でしたが)だったというのに 20~30人といったところ。 それでも「まぁまぁ入っているじゃない」と思ってしまった私。(笑) あのラストは謎ですよねぇ。 でも多くの方が孔雀の森さんと同じように考えているのではないかしら。 鎧(?)も涙流していたし・・・。
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sabunori at 2007-06-06 17:48
パフィンさん、どうもです~。
意外にも大量に血が流れる作品でしたよねー。 私もあそこまで殺し合いシーンが多いとは思っていませんでした。 どうにも笑いをこらえきれないシーンってありました・・・よね!? 監督のテイスト??
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sabunori at 2007-06-06 17:53
acineさん、お元気ですか!?
チャン・ツィイーの口・・・あはははっ確かに曲がってますよね! それでも↑の写真のような化粧でもどうしようもなくならないのは悔しいけどスゴイわ。 主演陣が本当は一体誰を好きなのかに謎が残る作品でしたよね。 最初から最後まで1人のヒトを愛し続けたのはチンニー(→ウールアン)と お兄ちゃん(→チンニー・・・絶対そうですよね)あの兄弟だけだわ。 あ、リー(→ワン)も?
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sabunori at 2007-06-11 21:14
raumさん、こんばんはー♪
キレイだけれどどことなくいぢわるそうな彼女・・・。 raumさんも同じこと思いました?よかった私だけじゃなくて。(笑) 役にハマってはいたもののちょっと貫禄不足でしたね。 それにしてもワンシーンワンシーンの美しさはまるで絵画のようでしたねー。
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