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香港で出会って一目で気に入って日本へ連れて帰ってきた本です。 どんな方が描いた本なのかしら・・・?と気になってちょっと調べてみました。 作者のMiroslav Sasek (ミロスラフ・サセック)は1916年プラハ生まれ。 残念ながら1980年に63歳で亡くなっています。 パリの芸術学校に通っている頃、 当時人気のあったドイツの「ベデカー旅行ガイド」を見たサセックは 子供のための情報がまるでないことにビックリ。 それなら自分で・・・と最初に出版したのが「This Is Paris」 (1959年)。当初本人は「Paris」「London」「Roma」の 3冊だけで満足と考えていたとか。 ところが大人子供を問わず瞬く間に人気が出てしまったこのシリーズは 結局なんと全部で18冊のシリーズとなってしまいました。 このシリーズはサセックが15年間に渡り世界中を旅しながらスケッチした記録。 「This Is Hong Kong」は1965年発行です。 本を広げるとあの時代の香港がそこに広がります。 今はなくなってしまったタイガーバームガーデンやたくさんのジャンク船。 ダイヤモンドヒルの駅前に広がるバラック街。 そして今も語りつがれるたくさんの人に愛された啓徳空港。 面影は残っているものの今よりずっとたくさんの看板がひしめく上環の街並み。 そういえば窓から縦に突き出たものほしにかかったたくさんの洗濯物もほとんど 見なくなりました。 パジャマでフラッと外へ出て買い食いする人も昔はたくさんいましたっけ。 ビクトリアピークからの景色も今よりほのぼのとしています。 人々の服装も中国色が濃いし、顔つきも今の香港人とは少し違います。 その反面驚くことに今とほとんどその姿の変わらない場所もありました。 それはピークトラムと中環(セントラル)街市あたり。 もちろんこの時代に香港を訪れたことはないのに、なぜか懐かしさがこみ上げます。 不思議で愛すべき1冊。 香港以外でも18冊の中から自分のお気に入りの1冊を見つけられるかもしれません。 ちなみにサセック自身のお気に入りベスト3は「This Is Edinburgh (1961)」 「This Is Venice (1961) 」 そして私が購入した「This Is Hong Kong (1965)」の3タイトルだそうです。 amazonで「This Is・・・」シリーズをチェックできます。→ This Is シリーズ
by sabunori
| 2008-01-16 18:15
| BOOK
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Comments(14)
すごい! こういう いい本を探し出す眼力。
アンテナが上手に張られているんですね。 この前あたりから 香港の図書館とか 覗いて見たいなと思っていたんです。 本屋さんも コーズウェイベイのそごうでですが、先日初めて行きました。
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sabunori at 2008-01-16 23:34
tottoさん、こちらにもコメントありがとうございます!
ね、ね、ちょっとステキな本ですよね? 私も一目ぼれしてしまいました。 そのお店にはこの香港編しかなかったのですが、日本に戻ってamazonで チェックしてみたら18冊もあることが判明してビックリしましたー。 (おまけにamazonの方がかなり安く手に入ったのでビックリ&ガッカリ でした 笑) 香港のあのキレイな図書館、私もまだ入ったことがないのですが興味ありありです。 お互いトライしてみましょうか。 香港の本屋さんめぐりも楽しいかもしれませんね!
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nanan4717 at 2008-01-17 01:39
またまたお邪魔いたします。
ちらりと見ただけで、にっこりしてしまうような絵ですね~。 世代を問わず人気が出たのもうなづけます。 あ、たまたま購入したものが 作者の思い入れの強い作品だと、ちょっとうれしくなりませんか?
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acine at 2008-01-17 19:47
昨日もお邪魔しようかと思いつつ、今日お邪魔!
今にもアニメーションになって動き出しそうですね。 こういう街の風景ってこんな風にデフォルメするのって凄く 難しそうだと思う(私、全く絵心ありません・悲)んだけど、可愛くて リアルで、私も興味津々です。この香港編。看板の漢字一生懸命 写した努力のあとが見えますよね(笑)。 そーなんだ。amazonの方が安いのね~。残念でしたね。sabunoriさん~。 それにしても、各街に使ってる色使いや背景の色が、想像するイメージ とピッタリで、これまた可愛いですね♪
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sabunori at 2008-01-17 23:21
nananさん、そうなんですよ!
amazonでチェックして初めて18冊もあるシリーズだと知ったのですが まさかHong Kong編を作者ご自身がお気に入りだとは・・・。 嬉しくなって小躍りもんです。 内容が「1965年当時の香港」というのも昔の香港フェチの私としては ヨダレモノ。(笑) 他の17冊もぜひ手にとって読んでみたいわ〜。
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sabunori at 2008-01-17 23:32
acineさん、いいとこついてるわ!
そうなのよね。 私達東洋人には見慣れた漢字ですが、西洋人にとっては多分記号もしくは イラスト感覚に思えるんでしょうね。 一生懸命模写した努力のあとが本当によく出てますよね! かなり忠実に描かれているのですが、どこか愛らしさがあります。 かさばる本をわざわざ抱えて帰ってきたのに、パソコンからスルッと 注文できておまけに安いなんて・・・結構涙がでそうだわ。(笑)
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mmiizzz at 2008-01-18 00:22
かわいい本ですね~!
これ、Tシャツとかマグカップになってたら欲しいなあ~☆ この本を抱えて、ちょっと香港に行って 同じ場所の現在を描いてみたいなあ…なんて思いました。 旅先で本を買うと。。めっちゃ重いですよね。。お疲れさまでした。。
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sabunori at 2008-01-18 22:26
mmiizzzさん!
この本を抱えて香港で同じ場所の現在を描く・・・ ものすごくナイス・アイディアです! 私もこっそりやってみたくなりました。 香港へ久しぶりに行くことになったらmmiizzzさんには是非トライして いただきたい。 それを拝見したいわ! 本は重かったけど、買った場所やその時のシチュエーションがその本の 思い出になるからこれはこれでよかったかな、と。←負け惜しみ?(笑)
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sainsburys_UK at 2008-01-19 09:41
これこれ~~実は私も欲しかったの!
だけど中身を見てから買いたいな~って思ってたので、 sabunoriさんのページで見れてよかったです。^_^ 私もロンドンは持ってるんだけど、見てるだけで楽しいですよね~ 最近は日本語版も出てるみたいだし、集めたくなっちゃう!
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sabunori at 2008-01-19 23:07
chocolateさんもLondon編はお持ちなのね〜。
London編も今とは違う景色がいろいろあるのかしら・・・?? でもあの街はそれほど変化がないような気もしますよね。どうなんだろう。 日本語版も出版されているとは知りませんでした。 行ったことのある土地編は欲しくなっちゃいそうですね!
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sabunori at 2008-01-19 23:13
kinoさんはNY編をお持ちですか!
その土地で買うとものすごく良い思い出になりますよねー。 レトロな感じ・・・そうそうそうなんです。 それがなんともいい感じですよね。 それにしても恐るべし「This Is」シリーズ! これでNY、London、Hong Kongと3つ揃いましたよね。 この分でいくと18冊全て誰かしらが持っていて揃ってしまいそう。
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kohakuza at 2008-01-20 22:28
sabunoriさ〜ん、遅ればせながらこんばんは☆
私もヴェニス編を友人に貰って以来の大ファンです。 こういう旅の本って大好きです〜 私も香港編が欲しくなってきました!! 他もじっくり見てみたいです。かわいいーなーぁ♪
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sabunori at 2008-01-20 23:03
こはくさん、おかえりなさ〜い!
この記事をUPしたとき、「あぁ不在のこはくさんはきっとこの本知ってるな」と 思ったのですが、まさかそのうちの1冊をお持ちとは・・・! これでNY、London、Venice、Hong Kongと4冊揃ったわ♪ 私もHong Kong編以外のものも中を見てみたいわ〜。
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